ミイラ展

午後半休を取って、新橋で用事をすませると、上野へ移動。
国立科学博物館で行われている特別展へ。
「ミイラ『永遠の命』を求めて」という展示で、」世界各国43体のミイラの展示。
初めは「え？ミイラ？」という感じで、ミイラ＝ご遺体ですから、どんなテンションで観たら良いのか戸惑っちゃって。

でも、そういう展示をやるからには、見世物ではなく、何かを知ったり、感じて欲しいんじゃないかなと。
それを確かめに行ってきました。

展示は、
いろんな国のミイラ。
その説明。
そのCTスキャンの解析画像。
全てガラスケースに収められているのですが、本当に近くで見ることができます。

人の髪の毛や指先などは本当にそのまま残るのですね。
国や地域によってミイラの目的やミイラの作り方は違うのですが、
一番強く感じたのは「ミイラって究極の祈りの形」なんだな。
ってこと。

死後家族や村人によってミイラにされたり、自分から進んでミイラになったり、いろんな条件が重なってたまたまミイラになったり、生贄としてミイラになったり、ミイラになった経緯は様々なのですが、根底に流れているのは同じで、副題の「永遠の命」というより、「究極の祈り」だなぁと私は感じました。

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日本からは４体。
たまたまミイラになった江戸時代の兄弟のミイラ。
学問の探究心から自らミイラとなった本草学者（ほんぞうがくしゃ）。
生きながら仏となった僧。いわゆる即身仏。

他の国のミイラも見ましたが、自らミイラとなった学者さんのミイラが一番心に刺さりました。
前かがみの姿勢。短髪の髪の毛はフサフサと立ち上がっていました。
耳もしっかり残り、うつむく顔の表情もまるで生きている様です。夜になったらせんせ館内歩いているんじゃない？ってくらい。
この学者さん、自ら進んでミイラになるというこのびっくりする実験を行う前に、柿の種を大量に摂取し（お菓子の柿の種ではなく果物の方ね）、その柿渋を利用してミイラになろうとしたらしい。
弟子に「機会があったら掘り返してみて」という言葉を残して。それを守った弟子も真面目な人よね。（改葬のタイミングで掘り出したんだったかな？）
結果、予想通りミイラ化していたという。

なんで命をかけて確かめたかったんだろう。
死んだら確かめようがないのに。
ただ、以前、ある宇宙飛行士さんの「火星に行けたら死んでもいい」という発言を聞いたことがあり、探究心が強いと言うか「命をかけても知りたいと願う気持ち」が本当に強い人っているんだなぁと感じました。
そこに繋がるかな。

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なんだか一番悲しいなと思ったには生贄の子供のミイラ。
生贄になる前１年は美味しいものをたくさん食べさせてもらい、生贄となる時は薬草で朦朧とした意識の中、山に置かれると言う...
信心というものは、時に残酷なことを生み出すものだなと思いました。

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でもどのミイラも不思議と怖くはなかった。
見応えもありました。
ただやはりグッズ売り場で図録や関連グッズを購入しようとは思わなかった。
結構今見たものを自分の中で消化することが先決という感じ。

ただガチャガチャはチャレンジ！中身は海洋堂製のフィギュア。

第一希望はなんだか可愛らしさのあるネコのミイラでしたが、ハヤブサの蓋がついたカノポス壺でした。

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特別展は撮影不可なのですが、常設展は撮影禁止となっているもの以外は撮影OKです。
科学博物館の剥製はものすごいコレクションでパンダのファンファンや忠犬ハチ公や南極越冬隊のジロもいます。　ハチ公（白い方ね）結構大きいです。

恐竜の標本も素晴らしい。

科学を体験するコーナーは大人でも夢中に。

そして、何っと言っても建物が素敵。

日本館（昔の本館）。私の好きな昭和初期の建物です。

今はもうこんなに凝った建物は作れないでしょうね。

上から見ると飛行機の形らしいのですが、上から誰が見るんだ？？？とも思います（笑）
でもそういう遊び心が良いなぁ(^-^)

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科学博物館を出る時はもう4時間半後。
そんなにいた？時間の経つのは早いっ！

この後、西洋美術館に寄りたかったけれど（金曜・土曜日は夜八時まで）
前庭まで行って、チケット売り場の列を見て、諦め。

こちらではハプスブルク展。26日までだもんね。そりゃ混むは。

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余談：カルディのブラックティー甘いけれど美味しいの。
今日はアップルと梅とラフランスを発見。

重いのでアップルと梅２本だけ購入。
ラフランスも気になるなぁ〜