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第34回 新宿御苑 森の薪能 [観る(舞台・映画・絵画 他)]

年に1回、新宿御苑で行なわれる薪能。
コロナ禍で開催がここ数年見合わせとなっておりましたが、久しぶりの開催。
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実に良いんです。
新宿御苑はいくつかのブロックに分けられるのですが、その中で、広大な芝生のある「風景式庭園」が会場。
こんなに広々とした場所でのお舞台って、他に無いのではないでしょうか。

足元は足が埋まるかと思うほどのフカフカの緑の芝生。
夜空はどこまでも広く、深い緑の匂い。
そこにBGMとして虫の音。
たまに上空にヘリコプター。
舞台のバックには樹齢何百年か?と思う様な巨木。

なんとまー最高の環境です。
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正面席だったのですが、今回席が千鳥配置で見やすかったです。

能の途中で雨がぱらつき一時中断となりましたが、
なんとか持ち直して再開。最後まで観ることができました。

いつもは10月開催で、足元から冷えてくるので軽めのコート持参だったと記憶していますが
今回は9月の開催。暑くもなく、寒くもなくちょうど良い気温です。
が、案外雨が多い9月。
「今日は雲が多いな。怪しいぞ。」と思ってカッパを持参していったのは正解でした。

狂言は「釣針」シテ:野村萬斎(和泉流)、
能は「大江山 替之型」シテ:観世銕之丞(観世流)。
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どちらも分かりやすく、面白かったです。
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無料トライアル中 [観る(舞台・映画・絵画 他)]

映画は映画館で観たいし、舞台は劇場に行って観たい。
絵やコンサートにおいては「生に勝るもの無し」と思う。

が、家に居てもそれらに触れていたいと思う時は、やはりテレビ頼みになってしまう。
しかし、最近のテレビの面白くなさったら一体何なんだ。何なんだー!
お手軽に作られたものの多いこと(中にはかなり力を入れている番組もあるけど)

と、いうわけで、その隙間を埋めようと、WO●OWの無料トライアル中。
いや、なかなか、色々な番組が幅広く観られるのね。
コンサートに舞台に映画にドキュメンタリーにオリジナル番組。
ふむふむ。

***
余談:
なんと!「シネマ歌舞伎 三谷かぶき 月光露針路日本 風雲児たち」がBlu-ray化するとな。
12月7日リリースらしい。
これは面白かったのでサクッと予約した。

忘れそうだ(ポツリ)

そうだ。12月といえば、バンドが木製の腕時計も予約していた。
あれも12月には届く予定。

うう。忘れそう。

そして、WO●OWの無料トライアルは今月末に手続きし自ら解除しないと正式契約となってしまう。
少し続けるにしても、解除にするとしても、どちらにしてもこの日を忘れないようにしないと。

カレンダーに大きく書き込みました。

***
追記:台風の影響で大雨&雷。
あらら〜台風本体からは遠くても影響は結構ありますね。
今日は外に出ないで過ごそうと決心。

無料トライアル中のWO●OWで宮本浩次さんの「縦横無尽完結編on Bithrday」ツアーファイナル(6月12日)の放映を観る。
収録日前日の6月11日の回を代々木体育館に観に行っていてて、「翌日も観たかった」と思っていたから。観たい回が観られるとは感激。

観終わってから、これ、オンデマンドでまた観られるんだ?と気づき、
控えめに言っても最高だと思った。

もう1回観よう。

ちなみにその前にドキュメンタリーを見ることにしました。(無料トライアル中だからなるべくたくさん見てみましょう)
その中で、日本の祭りを取材しているフランス人の映像作家さんが「日本の祭りは演劇に近い」というようなことを言っていて、とてもストンと心に落ちました。
確かに、役を演じていたり何かを象徴している祭りが多いですね。

あ〜どこかの祭りも見たいものですね。
少し遠くに旅に出たい。
ま。シルバーウィークは無理だけど。

***
余談2:
話はめちゃめちゃ飛ぶ。でも素敵なお話なので、載せておこう。

フィギュアスケートの宇野●磨選手が、本●真凜選手と以前から交際していることを明らかにしたらしい。
二人の並びを想像し、なんて可愛いカップルなんだ!とキュンキュンきました。
24歳と21歳。

そんなお年頃ですね。

***
余談3:
もうすぐ容量一杯なのでこれを機に終了しようと思っていたblogですが、
その時々に感じたことや考えを、客観的に見られる場所に置いておくスペースが自分にとって必要だという結論に至りました。

したがって、「らむね日記3」のスペースを確保しました。
出来れば10月からそちらに続きを書いていこうと思います。

こちら「らむね日記2」には約10年分の自分の分身が置いてあります。
偏ってる部分もありますし、内容も古いのですが、しばらくは残しておこうと思います。
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上野 [観る(舞台・映画・絵画 他)]

JR上野の公園改札口を出ると、そこには人の波。
コロナ前の様に混んでいました。
久々に友達と待ち合わせて美術館へ。

本日の目的はこちら、芸大美術館で行われている特別展「日本美術をひも解く―皇室、美の玉手箱」
https://museum.geidai.ac.jp/exhibit/2022/08/bi-no-tamatebako.html
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ちょうど藝大は学祭中らしい。
美術館に向かう手前の歩道沿いに学生のさんのアートマーケットが並ぶ。
自分たちが作った焼き物だったり、Tシャツだったり、アクセサリーだったり、似顔絵だったり。
芸術の最高峰の大学に通う学生さんの作品。それぞれの作品が個性的で、眺めてみて回るだけでも面白かった。

いや〜それにしても、最近の学生さんは身なりが小綺麗ですな〜。
私の時代の美大生or美術学部に通う人って、ものすごく尖った服装か汚れを気にしない服装(言い方!)で、「その個性、いかにも〜」って感じでした。
服装は一例だし、この学校だけに限る話ではないけれど、若者が身に纏う空気にワイルドさがなくなってきたなと感じる。「欲」みたいなものがあまりないとも感じる。一言で言えば...そう。草食系。
それは少々残念でもある。
若いんだから、小さくまとまってくれるなと思う。

ま〜それも時代なのかもね〜。

***
展覧会は、いろんなものが見れてとても良かった。
絵だけでもない、書も工芸品もいろんなジャンルのものを一度に観ることができた。
時代もいろいろで平安、鎌倉、江戸、明治、大正、昭和と様々。
その時代を代表する様な、見応えのあるものが盛りだくさん。まさしく玉手箱。

若冲の「動植綵絵」の30幅の中の10幅だったり(これ、お隣の美術館の展覧会で観た時なんぞ、3時間待ちでしたな〜。30幅を一度に観ることができたからなんだけど。あれは豪華だったけれど。観る前も観ている間も大変だった。)、
尾形光琳が描いた模写も面白かった。ふわりとした感じも描ける人だったんだ。
最近興味を持っている波山の作品(焼き物)も観れたし、光雲の木彫りの二頭の鹿なんぞその足元の紅葉に至るまでその木目を活かした美しい作品で「は〜」とため息が漏れた。

それにしても平安や鎌倉の時代の巻物の美しさは驚異的でした。
保存が良いのだろうけれど、とても数百年前のものと思えない状態。昨日書いたかのようなみずみずしさを感じる文字。
絵巻物で言えばその緻密さと全く色褪せていない発色。美しい色合いに感嘆。
髪の毛の様な線の一筋や、その細さでの迷いのない直線には「どうやって描いたんだろう」と思っていたら、同行のお友達が「ネズミの毛の筆。でも、その長さまで今は育たないんだって」と教えてくれて、「ネズミの毛〜!?」と、びっくり。

そして今回心に残ったのは牙彫りというジャンル。
象牙を彫って出来ているのですが、それは枝から折ったばかりの様な柿だったり、美しい装束の女性像だったり、こんなにも豊かな表現と風合いが醸し出されるものなのかと目が釘付け。
いろんな角度から見てしまいました(四方から見られる展示ならでは)

***
なかなか面白かった。行って良かった。
しかし、入場料2000円。
数年前ならこれくらいの規模の展覧会なら千円台中程が主流だったと思う。
展覧会も2000円台時代に突入しているんだと思う。

ここのところ、いろいろなものが値上げしていると感じました。

***
美術館を出て、再び芸大アートマーケットを見てから遅めのお昼に行きました。
その途中、文化会館横で東京の風呂敷プロジェクトに遭遇。
以前、池袋の芸劇でももらったことがあるのですが、また風呂敷、いただきました。
今日配っていたのは違うデザイン。
アルファベット「P」のデザインでした。

文化会館内の精養軒でお昼を食べたあとデザートは移動。
甘味処(みはし)を目指したが、行列。サクッと諦め、近くにあった星乃珈琲店に入りました。
こちらも待っている人の列。まーそうなるわね。

外国人観光客の姿はないが、どこに行っても人、人、人。
コロナ禍中とはもう思えない。
検温&手指消毒、マスクは続くが、ほぼ日常の光景が戻りつつあると感じました。

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キュキュキュ [観る(舞台・映画・絵画 他)]

今日は半休取って自分の病院(経過観察)へ行くつもりだったが、もう一日夏休み(二日のうちの1日)が残っていることに気が付き、夏休みにして全休。

午前は予定通り、病院へ。
午後は出勤の予定にしていたので、出来るだけ早い時間に病院の予約を入れてしまったのは敗因。いつもの出勤時間より早く、6時台に家を出発する羽目に。
検査のため朝食抜きでお腹が鳴るw

受付時のチェックシートに変更があった。皮膚にポツポツがあるという項目が増えたのはサル熱対応か?最近あまりニュースで言わなくなったけれど、あれはもう大丈夫なのかしらね。
採血→検査→診察と、一通り終わり、検査のため朝食を食べてなかったので軽く食べて向かったのは東陽町。

学生時代の友達から「会社のギャラリーで、『いわさきちひろと奥村まこと〜生活と仕事展〜』やってるから、良かったら見に来て~」と、随分前に言われ、まだまだ会期あると思っていたが、うかうかしてたら残り2週間となっていました。
今日は午前病院、午後「野村狂言座」の予定でしたが、真ん中にねじ込んでみました(笑)

いわさきちひろさんは分かるが、奥村まことさんはどなた?
と、思っていたらもう一人の奥村まことさんは、藝大卒初の女性建築家で、いわさきちひろさんの別荘を設計した方だったのです。

二人とも一流の仕事をしながら、子どもを育てた人。
子どもに惜しみない愛情を捧げ、生活を楽しんだ人。
ともに暮らしを大事にした人だから気が合ったことでしょう。

まことさんを知ったのはお初。
子どもの頃の日記やら、娘さんに作った布の本やらお風呂で読める本。
仕事の設計図の展示も面白くて、行って良かった~

***
子供の時に家にあった童話の全集にいわさきちひろさんの挿絵が使われていて
その挿絵は同系色の濃淡刷りだったのですが、
もちろんその時は絵を描いた人の名前などは知らず、
中学の時先生が教室に画集(むらさきいろの童画集)を置いてくれていて、その中に同じ絵を見つけ、それが本当はカラーだったことを知ったのでした(衝撃)。その時その挿絵の作者もわかりまして、いつか原画を見たいな〜と思っていて、月日が経ち、ちょうどその絵が展示されるタイミングでいわさきちひろ美術館を訪れたのはもう30年以上前になりますがね。
記憶の中に刷り込まれていた絵が鮮やかな色彩となって目の前に現れた時の、ブワ〜っと湧き上がるような気持ち(多分感動)は忘れられません。
その後、原画を見る機会はちょこちょことあったのですが、「生活」という切り口での展示は初めてかも。
原画や写真、結婚の際に書いた約束事や家計簿、本人の使っていた道具などの展示品の中に可愛いワンピースがあり、「その人」を感じる展示でした。
ワンピースはいわさきちひろさんのお手製で、お気に入りのワンピースだそうで。
保管の良さとその華奢なサイズに驚きました。

ちひろさんに依頼され、まことさんが設計した、山荘兼アトリエの設計図は、暮らしやすさを追求し絵を描くための細かい配慮がなされてなかなか興味深いものでした。

仕事も暮らしもどちらも大事にした二人。
ちひろさんもまことさんも素敵な人だったんだなと感じました。
充実の内容でした。
憶えていたくてパンフレットを購入しましたw
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ギャラリーを出るとちょうどお昼の時間。ちょっと前に食べたばかりだけれど、ここはがっつり食べて、大手町経由で水道橋へ。
場所は以前一度行ったことがある宝生能楽堂。

「第99回 野村狂言座」です。
親子3代出演の狂言(野村万作、萬斎、裕基)が楽しみ。

能は動きが少ないせいか、たまに目を開けたまま寝てしまいますが(コラ)
きっとアルファー波が出ているに違いない(言い訳)
狂言は格式がありながらも親しみ易いというのかな。
狂言は今風に言えばお笑いライブですから、分かりやすくて面白いと感じます。
時に客席から笑い声も起こります。

今回の演目は、石田幸雄さんの作品の解説の後、
『秀句傘』『酢薑』『箕被』『首引』
シテはそれぞれ野村万作さん、裕基さん、萬斎さん、内藤蓮さん。

どれも面白かったのですが、特に『首引』の
親鬼(内藤連さん)の子煩悩な親バカぶりとと姫鬼(中村修一さん)の弾ける様な可愛い仕草の掛け合いが印象的でした。

今日はキュキュっといろいろ詰め込みました。
これにて夏休み終了。
***
余談:
宝生能楽堂はマンションと建物が一体化しているのですが、そのマンションは3年後建て替え工事に入るらしい。きっと高層化するんだろうな。
と、なれば宝生能楽堂はどうなるのでしょうね。一緒に建て替えるのでしょうか。
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夏休み! [観る(舞台・映画・絵画 他)]

職場の夏休みは2日間です(足りない場合はこれに有給休暇を足す感じ)
今日は夏休み第一弾。
一日休みを取りましてお友達と、東急プラザ銀座にある「ずかんミュージアム」へ。
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体験型のアトラクションと言えば良いでしょうか。
施設内をまわって、画面に現れる動物を記憶の石を使って捕獲するというもの。
近づすぎると逃げてしまうので、間を取って、向こうが落ち着いて白く光ったら石に現れる丸いボタンを押す。
持っている石にそれが捕獲されその動物の解説が表示される。
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えーと似ているものと言えばポケットモンスターみたいなものかな。
中心は小さい子供のいる親子連れ。(夏休み中ですからね)
いつの間にか小さいお子さんの中で一緒に夢中になっておりました。
1時間くらい経つと石に記憶出来なくなり終了という流れです。
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捕獲した動物は最後レシート表示され、丸がついている動物1種のカードが貰えます。

***
少し遅めのお昼を終えて、向かったのは新宿三丁目にある寄席「末廣亭」。
木造の寄席は本当に情緒があって良い感じなのです。
落語だけでなく、マジックだったり、漫談だったり、紙切りだったり色々な芸人さんが登場するらしい。
前を通るたびに観てみたいなぁと思っていました。

コロナ禍で経営のピンチと聞いていたのですが、
いやいや、びっくり。夜の部に入るお客さんが、道路を塞がないように分かれてずらりと整列。
え。中途半端な4時台。今日しかも平日ですよ?
よっぽどすごい人が登場か。

その入場待機列とは別にチケット売り場にも列が出来ており、その近くにいた係のお兄さんに伺ったところ、
今、チケット売り場に並んでいるのは整理券を受け取った人で、その整理券も数時間前に配布が終了しているとのこと、
言わば「満員札止め。」

ひえ〜侮ってた〜。残念!

***
と、いうわけで、今回は観ることができず、近くでお茶しながら勉強不足を反省会。
落語の代わりに映画を観ることにしました。
こういう時、映画館が多い場所ってありがたい。
時間帯でちょうど良かったのが「モエカレはオレンジ色」ってことでこれを観ることに。

シャイな高校生の女の子と、救急救命士の先輩を不慮の事故で亡くし心に傷を持つ消防士のポワポワの恋物語。
いろんなシーンに突っ込みどころも多いけれど、たまにはこういう路線も面白い。
笛木優子さんが高校生のお母さん役だったのが意外だった。もうそうんな年代に入ったのか。
綺麗なお姉さん役から明るいお母さん役に華麗にシフトしておりました。

夏休み第一弾。終了。
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素読100回 [観る(舞台・映画・絵画 他)]

普段、結構平和な生活をしているのですが、
今日はトラブル勃発。
さらに目的地手前の駅で駄目押しの電車の緊急停止。厄日か!

で、開始10 分遅れで到着した
トークショーイベント「原田の楽屋」。
チケットを手配してくれたお友達が、一番スッと入れる席番のチケットを受付に預けて置いてくれたので、到着後スムーズに案内をしてもらえました。

笑いっぱなしのトークショーでした。
チケット預けができない場合は観られないな、と、道中諦めていたので、観られてよかった。

名優3名によるトークショー。
レジェンドと言って良いでしょうか。常に精進、オヤジギャグ連発、なんとも心地よい声、いくつになっても色気のある、艶々の78歳の村井國夫さんと、
小劇場から大劇場まで幅広く活動、いつも印象的な役作りの、豪快で男前(女性だけど)で、カッコいい阿知波悟美さんがゲスト。
そして、子役から板に立ち 芸歴は長く、器用で、人の懐に飛び込むトークが本当に上手な原田優一さんがMCで、舞台開演前90分前から開演時間まで三人は原田さんの楽屋でトーク中、という設定のトークショーでした。
三人のバックには原田さんの楽屋のれんが2枚。

一癖も二癖もある(褒めてます)3名による過去作品の思い出話中心のトークショーは本当に面白くて、笑いっぱなし。
特に、日本初演の「ミュージカル『レ・ミゼラブル』」オーディションを受けるところから始まっている村井さんと阿知波さんの裏話は、
「えーー!そんなことが?」と思うような話の連発で(SNSに上げないでね〜とおっしゃっていたのでそこら辺りは書けませんが)
旧演出版のレミをこよなく愛していた私にとって、メチャメチャ興味深い内容でした。

(以下自分が思うところでありますが...)
新演出版も悪くないんですよ。人物像なんて新演出の方が原作に近いと思うし。
新旧、それぞれに良いところがあります。
でも、大スペクタル(まず砦の高さが違う)&人間ドラマが濃く描かれていた旧演出版は別格だったなぁと思います。特に照明の視覚の効果や盆の使い方なんて、本当に職人技だった。
ちなみにクリエーターはほぼ同じ方々なんですけれどね。一度すごいものを作ってしまうと、それがたとえ自分達が作り上げたものでもそれを超えるのは難しいってことなのかな。

そして演者から伝わってくるものも違う。
何だろう勢い?いや、熱量と言った方がいいのかな。そして緊張感。そしてその役の心の内。それらが大きなエネルギーとなってもっと感じられた気がするのです。
***********
と、果てしなく本筋から離れていくので、戻しましてと。

トークショーではいつしか、長ゼリフをどう覚えるかという話に。
その役者としての在り方にすごいなと感じたのは
村井さんの「素読100回」という記憶方法。
先ずは声に出さず台本をひたすら100回読んで、全体の流れを掴む(声に出すとその印象がついてしまうそうで)
そして、稽古に入るときは全て頭の中に記憶(台本を持たない)
すごいな。カッコ良すぎるな。
今現在も歌のレッスンをしているという78歳。
自分に厳しく(多分人にも厳しい?)、それでいてチャーミングで、奥さんとも仲良しで(会場には奥さんの音無さんと娘さんの姿)人として魅力的だなぁと感じました。
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歌舞伎「風の谷のナウシカ 上の巻 ―白き魔女の戦記―」 [観る(舞台・映画・絵画 他)]

3年前に新橋演舞場で上演された新作歌舞伎。
通しで行われたその作品、今回はその前半部分を「上の巻」として歌舞伎座で上演。

「風の谷のナウシカ 上の巻 ―白き魔女の戦記―」

ナウシカを?
あの世界観をどうやって歌舞伎に?
ナウシカを演じるのは米吉さん?(そりゃ〜可愛いでしょう)

と、確かめるべく、チケットを手配。
3部だったので、仕事帰りに行ってきました。
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見事にあの世界観が歌舞伎になってました。
客層も普段よりぐっと若い。

歌舞伎といえば伝統芸能だけど、古典やお家芸を継承しつつ、新作にも積極的に取り組む
柔軟さがあるなぁと感じました。

幕に投影される美しい演出は物語の中に誘う。
邦楽で現代音楽を奏でる面白さと斬新さ。

ちゃんと立派な王蟲も登場し、ナウシカはメーベで空を飛ぶし。
テトもトリウマも登場し、その動物にまつわるエピソードもまんま描かれている。
すごいな。かなり忠実に再現されている。

歌舞伎の手法引き抜きで、ナウシカのピンクの衣装が一瞬で青に変化し、金色の布の上に立って「その者 青き衣をまといて 金色の野に降り立つべし」を表現した時は
「おぉ」という感嘆のため息が漏れた。

何より役者がハマってた。
菊之助さんのクシャナは品があるし、米吉さんのナウシカは柔らかく自然体で女の子にしか見えないし、
ユパ様も、食えないクロトウも、城オジのミトも、僧正もイメージそのまんま。
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大きな桜と細い月が背景のクシャナと母のシーンは美しかった。
赤ちゃん王蟲を抱くナウシカの幼少時代のシーン。王蟲の精の舞い。の、子役さんたちのシーンも良い。
幻想的で印象深いシーンとなっていた。

すごいなぁ。
機会があったらもう1回行っとく?と、思ったほど良かった。
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***
余談:
ただ、引っかかりを感じたところもある。
妹の最期をナウシカから聞いたアスベルは全然驚いてなくて、ふーんって感じの平常心に見える。この反応の薄さは「なんだかな〜」と思ったけどw
あと、原作漫画とか、アニメーション映画で「風の谷のナウシカ」を観たことのある人には理解できても
その世界観に触れてない人が初見で観ると戸惑いを感じるようだった。
お約束事が分かりにくいと言うべきか。
通路挟んだお隣は高齢女性の二人連れ(上演中の私語が本当にひどかった)がそんな話をしていた。
セリフの中に腐海とか瘴気とかいう耳慣れない名称が出てきて「?」だったに違いない。
きっと「粘菌」は、その音の響きで「年金」って違う意味で取っていたかもね。

音が同じでも、違う意味をたくさん持つ日本語ならではの難しさかもしれない。
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予定詰め込む [観る(舞台・映画・絵画 他)]

午前中:
自分の癖毛にもうお手上げ。
美容院で縮毛矯正&カラーリタッチ。

の、前に、
超穴場のモーニングに行ってきました。
店内が広々としている上に、景色が抜群に良いのです。
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コーヒーもとっても美味しかった。
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***
午後:
帰り道、足を伸ばして神田近江洋菓子店へ。
明治17年(1884年)創業。
手作り感溢れる素朴なデザインのケーキの数々がショーウインドウに並びます。

どこか懐かしい雰囲気。
ホッとする味です。
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***
夜:
映画「天外者 七夕上映会 vol.2」へ。

今日は予定詰め込みすぎだったかも
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千穐楽 [観る(舞台・映画・絵画 他)]

「フリーダ カーロ」千穐楽。
翻訳もののミュージカルが多く上演される中、純国産(というのかなこの場合)のオリジナル作品。

なんとも肉厚な作品。
それぞれが個性的な出演者にすごい存在感を感じ、歌のあとの拍手もためらう(どころかできない)緊張感。拍手によってその場の空気を緩めたくない感じ。
最後まで集中して観てしまいました。

今日はお友達の誕生日でもあり、ちょうどそのお友達が当日券をゲットしたので、
終演後に、今日観に来ていた他の観劇関係のお友達たちと一緒にプチ打ち上げとお誕生日祝い。
1テーブル4人以上は実に2年ぶり以上ぶりです。
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やはりみんなでわちゃわちゃするのは楽しいなぁ。

お土産なぞも頂いて恐縮です。
フリーダ カーロが最期に描いたのはスイカの絵ってことで、それにちなんで西瓜の生菓子をお土産にいただきました。
中もちゃんと西瓜らしくて可愛い。生菓子でした。
IMG_3411.JPG←一緒に頂いた黒文字楊枝がおままごとみたいに細くて小さくて可愛い。西瓜の和菓子の横におけばミニチュアのスイカ割りの棒みたい。
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通常の菓子切り用の黒文字のサイズと比べるとそのなんとも華奢な感じがわかる。
***
余談:会場は東京芸術劇場のWESTだったのですが、その1階で「世界最古のエコバッグ」と称して風呂敷が配られていました。
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結構大きめでしっかりとした品。
アルファベットを図案化したもの。
今日はRとG。をデザインした風呂敷2種が配られておりました(どちらか好きな方を選ぶ)
(画像はGです)
東京都が行なっている 「アート&エコ風呂敷プロジェクト」という企画らしい。
太っ腹!
どう考えても億単位の企画だわよねぇ。東京都お金持ちだなぁ。

デザインコンセプトはこちらに掲載→

配布はまだまだ続き、その場所はHPに掲載されるそうです。
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フリーダ カーロ(再演初日) [観る(舞台・映画・絵画 他)]

芸劇のwestに「フリーダ カーロ」を観に行ってきました。
実在のメキシコの画家です。
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フリーダ カーロの一生。
それはものすごーーーーく色んな意味で壮絶かつ強烈な人生。
人柄も強烈で男性も女性も惹きつけられる。
ものすごく不思議な人物でした。

男でも女でも
いずれは必ず死ぬ
ってなんだか作品のメッセージも強烈です。
死後、残るもの、残されるもの、忘れられないものは何か。

10人の演者は、一人も1回もはけることなく110分間舞台の上で演じ続ける。
音楽も印象的。
演奏者は3人(ピアノ、チェロ、ギター)による演奏。
そこに出演者がシャカシャカ振ったり、トテトテと叩いたり、パーカッション的に音を入れる。

気迫に圧倒され、固唾を吞みながら最後まで一気に見た。
この話はすごく重いし、心もヒリヒリする。
でも、まっすぐに観てしまう。

説明が難しい。とても不思議な余韻の作品でありました。
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自分自身を残すように、その時々の自画像を描き、その絵を贈り、
最後の絵はスイカだったって、
んー。難解だ。

***
余談:
腕時計にはこだわりがなく、正確で飽きの来ないデザインの時計ならそれでよしという感じ。
電池交換不要のエコドライブで 、正確な時間に自動修正される電波時計で、
でも文字盤は丸型でローマ数字が好きかな←そこは唯一こだわるかも。
ま。今現在そんな時計を使用中。
かれこれ15年以上は使っております。

そんな私が時計をオーダーしました。
とは言っても今使っている腕時計と値段はそんなに変わらないんです。
文字盤が天然石で、ベルトが木製という。
職人技の出るデザイン性の高いもの。

「無難」の真逆を走りたくなったのかなw

手元に届くのは半年後です。
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