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素読100回 [観る(舞台・映画・絵画 他)]

普段、結構平和な生活をしているのですが、
今日はトラブル勃発。
さらに目的地手前の駅で駄目押しの電車の緊急停止。厄日か!

で、開始10 分遅れで到着した
トークショーイベント「原田の楽屋」。
チケットを手配してくれたお友達が、一番スッと入れる席番のチケットを受付に預けて置いてくれたので、到着後スムーズに案内をしてもらえました。

笑いっぱなしのトークショーでした。
チケット預けができない場合は観られないな、と、道中諦めていたので、観られてよかった。

名優3名によるトークショー。
レジェンドと言って良いでしょうか。常に精進、オヤジギャグ連発、なんとも心地よい声、いくつになっても色気のある、艶々の78歳の村井國夫さんと、
小劇場から大劇場まで幅広く活動、いつも印象的な役作りの、豪快で男前(女性だけど)で、カッコいい阿知波悟美さんがゲスト。
そして、子役から板に立ち 芸歴は長く、器用で、人の懐に飛び込むトークが本当に上手な原田優一さんがMCで、舞台開演前90分前から開演時間まで三人は原田さんの楽屋でトーク中、という設定のトークショーでした。
三人のバックには原田さんの楽屋のれんが2枚。

一癖も二癖もある(褒めてます)3名による過去作品の思い出話中心のトークショーは本当に面白くて、笑いっぱなし。
特に、日本初演の「ミュージカル『レ・ミゼラブル』」オーディションを受けるところから始まっている村井さんと阿知波さんの裏話は、
「えーー!そんなことが?」と思うような話の連発で(SNSに上げないでね〜とおっしゃっていたのでそこら辺りは書けませんが)
旧演出版のレミをこよなく愛していた私にとって、メチャメチャ興味深い内容でした。

(以下自分が思うところでありますが...)
新演出版も悪くないんですよ。人物像なんて新演出の方が原作に近いと思うし。
新旧、それぞれに良いところがあります。
でも、大スペクタル(まず砦の高さが違う)&人間ドラマが濃く描かれていた旧演出版は別格だったなぁと思います。特に照明の視覚の効果や盆の使い方なんて、本当に職人技だった。
ちなみにクリエーターはほぼ同じ方々なんですけれどね。一度すごいものを作ってしまうと、それがたとえ自分達が作り上げたものでもそれを超えるのは難しいってことなのかな。

そして演者から伝わってくるものも違う。
何だろう勢い?いや、熱量と言った方がいいのかな。そして緊張感。そしてその役の心の内。それらが大きなエネルギーとなってもっと感じられた気がするのです。
***********
と、果てしなく本筋から離れていくので、戻しましてと。

トークショーではいつしか、長ゼリフをどう覚えるかという話に。
その役者としての在り方にすごいなと感じたのは
村井さんの「素読100回」という記憶方法。
先ずは声に出さず台本をひたすら100回読んで、全体の流れを掴む(声に出すとその印象がついてしまうそうで)
そして、稽古に入るときは全て頭の中に記憶(台本を持たない)
すごいな。カッコ良すぎるな。
今現在も歌のレッスンをしているという78歳。
自分に厳しく(多分人にも厳しい?)、それでいてチャーミングで、奥さんとも仲良しで(会場には奥さんの音無さんと娘さんの姿)人として魅力的だなぁと感じました。
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