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上野 [観る(舞台・映画・絵画 他)]

JR上野の公園改札口を出ると、そこには人の波。
コロナ前の様に混んでいました。
久々に友達と待ち合わせて美術館へ。

本日の目的はこちら、芸大美術館で行われている特別展「日本美術をひも解く―皇室、美の玉手箱」
https://museum.geidai.ac.jp/exhibit/2022/08/bi-no-tamatebako.html
IMG_6141.jpg
ちょうど藝大は学祭中らしい。
美術館に向かう手前の歩道沿いに学生のさんのアートマーケットが並ぶ。
自分たちが作った焼き物だったり、Tシャツだったり、アクセサリーだったり、似顔絵だったり。
芸術の最高峰の大学に通う学生さんの作品。それぞれの作品が個性的で、眺めてみて回るだけでも面白かった。

いや〜それにしても、最近の学生さんは身なりが小綺麗ですな〜。
私の時代の美大生or美術学部に通う人って、ものすごく尖った服装か汚れを気にしない服装(言い方!)で、「その個性、いかにも〜」って感じでした。
服装は一例だし、この学校だけに限る話ではないけれど、若者が身に纏う空気にワイルドさがなくなってきたなと感じる。「欲」みたいなものがあまりないとも感じる。一言で言えば...そう。草食系。
それは少々残念でもある。
若いんだから、小さくまとまってくれるなと思う。

ま〜それも時代なのかもね〜。

***
展覧会は、いろんなものが見れてとても良かった。
絵だけでもない、書も工芸品もいろんなジャンルのものを一度に観ることができた。
時代もいろいろで平安、鎌倉、江戸、明治、大正、昭和と様々。
その時代を代表する様な、見応えのあるものが盛りだくさん。まさしく玉手箱。

若冲の「動植綵絵」の30幅の中の10幅だったり(これ、お隣の美術館の展覧会で観た時なんぞ、3時間待ちでしたな〜。30幅を一度に観ることができたからなんだけど。あれは豪華だったけれど。観る前も観ている間も大変だった。)、
尾形光琳が描いた模写も面白かった。ふわりとした感じも描ける人だったんだ。
最近興味を持っている波山の作品(焼き物)も観れたし、光雲の木彫りの二頭の鹿なんぞその足元の紅葉に至るまでその木目を活かした美しい作品で「は〜」とため息が漏れた。

それにしても平安や鎌倉の時代の巻物の美しさは驚異的でした。
保存が良いのだろうけれど、とても数百年前のものと思えない状態。昨日書いたかのようなみずみずしさを感じる文字。
絵巻物で言えばその緻密さと全く色褪せていない発色。美しい色合いに感嘆。
髪の毛の様な線の一筋や、その細さでの迷いのない直線には「どうやって描いたんだろう」と思っていたら、同行のお友達が「ネズミの毛の筆。でも、その長さまで今は育たないんだって」と教えてくれて、「ネズミの毛〜!?」と、びっくり。

そして今回心に残ったのは牙彫りというジャンル。
象牙を彫って出来ているのですが、それは枝から折ったばかりの様な柿だったり、美しい装束の女性像だったり、こんなにも豊かな表現と風合いが醸し出されるものなのかと目が釘付け。
いろんな角度から見てしまいました(四方から見られる展示ならでは)

***
なかなか面白かった。行って良かった。
しかし、入場料2000円。
数年前ならこれくらいの規模の展覧会なら千円台中程が主流だったと思う。
展覧会も2000円台時代に突入しているんだと思う。

ここのところ、いろいろなものが値上げしていると感じました。

***
美術館を出て、再び芸大アートマーケットを見てから遅めのお昼に行きました。
その途中、文化会館横で東京の風呂敷プロジェクトに遭遇。
以前、池袋の芸劇でももらったことがあるのですが、また風呂敷、いただきました。
今日配っていたのは違うデザイン。
アルファベット「P」のデザインでした。

文化会館内の精養軒でお昼を食べたあとデザートは移動。
甘味処(みはし)を目指したが、行列。サクッと諦め、近くにあった星乃珈琲店に入りました。
こちらも待っている人の列。まーそうなるわね。

外国人観光客の姿はないが、どこに行っても人、人、人。
コロナ禍中とはもう思えない。
検温&手指消毒、マスクは続くが、ほぼ日常の光景が戻りつつあると感じました。

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