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スタート [観る(舞台・映画・絵画 他)]

新社会人というのは一目でわかる。
女子であればまるで制服の様に黒いスーツの上に白っぽいスプリングコート。
黒のピカピカの靴、A4が横にすっぽり入る黒のビジネスバッグ。
黒い髪はツヤツヤ。眼差しは明るく強いが少々緊張気味で電車に乗っている。

若いな〜
そうよねー。数日前まで大学生だったのだものねー。
一目で新社会人とわかるのに1週間も経てば景色に溶け込み見分けがつかなくなっていく。
順応性も早い。世の中の疲れた大人たちの世界に慣れていくのも早いのだ。

しかし、ここ20年ほどは就活生は白シャツ&黒スーツが定番ですね。
入社後はそのまましばらくリクルートスーツを着用って感じだから、
新社会人は皆さん黒スーツなのです!
無難だし。そうなるんだろうけれどね。
以前は(何十年も前の自分の世代)、紺とかダークグレーとかが基本だった様な気がする。
さらに業種によってはもっと明るめのスーツでもOKって感じでしたけれど。

時代は変わるのね。

***
怒涛の年度末が終わり。
今日は少し余裕がありました。
甲府のお友達がマチソワ観劇遠征で職場の近くまで来るということで
そのお友達とランチ。
コロナ禍のため、会ったのは2年ぶり!
髪の毛がものすごく長くなってて、腰まであった。おお!
会ってなかった期間の長さを物語っておりました。

コロナ禍は続くも、遠征して観劇ができる様になったことは前進。
次回は5月に会える予定です。

***
美術館も色々な制限が撤廃されてきて、夜間開館も戻ってきました。
三菱一号館美術館で行われている「上野リチ展」は今日は21時までやっているとのことだったので、
仕事帰りに寄りました。
IMG_7539.jpg
上野リチは日本人建築家と結婚して日本にきたオーストリア人のデザイナー。
活動拠点は主にウイーンと京都。
リチという名前は愛称ですがその名前でお仕事をしていた様です。

テキスタルだけではなく、例えば七宝焼きの製品であったり色々なものをデザインしていました。
この展示面白い!質感があるというのかな。

デザイン画の隣にその製品(布とか壁紙とか)という風に並べて展示してあるの。
このデザインがこうなるのか!
同じデザインでも色をいろんなパターンで展開すると印象が全く違う!とか
とても面白い展示の仕方だった。

このすすすっとした線や色のデザイン画が、織って布になるとこんな質感を持って表現され存在するのかとか、七宝焼きになるとこんなにツヤツヤで立体感を持ってエッジが立つのかとか
新鮮な驚きでした。

絵は飾るしかないが(それも立派な存在理由だが)、
図案やテキスタイルデザインは暮らしの中に存在する素敵なものとなる。
使って楽しむ美術品なのですね。

製品としての図案。小箱、マッチ、灰皿、バッグ、ポーチ、手袋、ハンカチナなどのデザインなどもありました。

そして建築家の旦那さんとのコラボがまた素敵。
家であったりお店の内装。家具。壁紙。

旦那さんの設計した家の建築図面も面白かった。
女中部屋がある。流石に台所の隣。でも、3畳とは狭いな。とか、
あ。地下室!地下室の隅に暗室がある!依頼主はカメラが趣味だったのか?とか、
この家の動線って不思議だなぁ。とか、
それにしても部屋の数が半端ないどんだけお金持ちの家なんだ。とかw
間取り図って好き。平面の紙なのに立体として想像しじっくりと見てしまいました。

話戻って上野リチさんのデザインの数々。
それにしても、綺麗にとってありますね。
紙とインクと水彩。
その色彩。線の美しさ。まるで昨日書いた様に鮮やかです。
鉛筆の走り書きさえも。
描いて何十年も年経った作品がこんなにみずみずしく今日見ることが出来るだななんて。
寄贈先が大事に保存していた結果だと思うのです。

いつもなら図録やポストカードなどのグッズを買って帰るのですが、
今回は買わなかった。
本物が数倍素敵だったから。
あれは印刷ではとても再現出来ない。
質感のある展示でした。
IMG_7543.jpg

https://mimt.jp/lizzi/

***
余談:入社式での新入社員の辛辣な答辞がニュースとなっていました。
その会社の不祥事に対しての意見だった模様。
内容は会社側の事前チェックもあったそうだけどGOサインが出たのは
風通しのよさをアピールする会社側の狙いもあるんだろうなと思う。(裏を読みたがるのは社会人の悪い癖)

でももっと世の中の風通しがよくなれば、不正や職場で心を病む人は少なくなるかもしれないですね。
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