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ハシゴ [観る(舞台・映画・絵画 他)]

美術館をハシゴ。
メトロポリタン美術館展と上野リチ展(こちらは3回目)
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メトロポリタン美術館展はまだ観たことのないフェルメールの絵「信仰の寓意」がお目当てでしたが、
他の画家の質・量ともに想像以上に良くて、行って良かったと思う展覧会の一つに挙げられそうなほど見応えがありました。
絵の具が重なり艶を持つその質感は、この絵の前にいた画家の姿まで思い浮かぶような迫力で、これはもう本物ならでは。
これがポストカードや画集になると、その『色』(オーラと言うべきか)がキッパリ、さっぱり失われてしまうのですが、結局感動のあまりポストカードの爆買いw&重いしかさばるしもう買わなわいと思ってたのに図録まで購入したほど www
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この展覧会の入場料は2100円。大きな展覧会の入場料って千円台後半でずっと来ていたがとうとう2千円台に突入したか〜痛いなぁ〜と思ったけれど、これはその価値に十分に見合うものでした。

会場内は空間を大きくとってあるので、混んでいてもうまく人が流れていて圧迫感がありません。
ただ、順路が分かりにくく、袋小路になっているコーナーもあり、危うくお目当ての絵を見逃すところでした。
好きな画家であるフェルメールの作品ですが、ここに描かれている人物に惹かれるところが全くなかったので自分の中では「おや」と、思ったのですが、その人物の周りの描き方に引き込まれました。
特に天井(手前右上)から下がるガラスの球体に描かれている「反射して映る部屋の様子」がこれがもう驚異的で、絵のほんの一部であるその球体の中を引き込まれるように観察してしまいました。
なんだ、なんなんだフエルメール。これは狙いなのか。

三十数点しかないと言われるフェルメールの絵。今回で観るのは21点目。
残り約十数点か。
無理せず、でも、チャンスがあれば、今後も足を運んで出来るだけ観てみたいなぁと思うのです。

グッズ売り場にあった、自分の顔の画像を名画の絵に取り込む機械(合成されたそれはQRコードでダウンロード出来る)がめっちゃすごくて、全然違和感なくて自分が名画の人物となっている。
その顔の色彩もちゃんと絵に合ったものになっていてそのクオリティに感動。

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地下鉄移動で今週末で終了の上野リチ展へ。こちらは3回目(年パスがあるので)。
後半に展示の入れ替えが少しあると聞いていたので、それを見に来た感じでした。
こちらはもう会期が残りわずかなので、平日なのに混んでおりました。
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観る前にお隣のカフェでコラボメニューを食べたいと思っていたのに、待っている人がものすごく多くて諦め。
近くのお店で軽く済ませてから向かいました。
何度観ても面白い。
ファブリック、七宝、内装、家具、小物、いろんなものをデザインしたのですね。
特に印象的だったのは日生劇場内にあったというレストランアクトレスの壁紙。
綺麗な色合いのシャンパンゴールドの上に描かれた絵。
これが一面に貼られていた店内はどんなに印象的な空間だったでしょうか。

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その後は三菱一号館歴史資料室にも寄りました。
ここ丸の内が三菱村と呼ばれるに至る歴史がよく分かりました。

しかしハシゴは意外にも体力奪われ、腰が痛くなりました。
ああ。とし?

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家に帰るとネットで購入した中古本が届いていました。(今回の展覧会とは関係のない人の著書)
日焼けしていてる上、中に線は引いてあるはであまり良い状態じゃなかったので少し凹みましたが、上野リチ展の見開きチラシを利用してブックカバーにして掛けてみたら、
あら。その本が少し可愛く見えてきました。リチマジック!
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中の線も(鉛筆だから消しゴムで消せると思うけど)忌々しかったのに、
「この本の前の持ち主は、この一節が心に刺さって線を引いたんだなぁ。どうしてここだったんだろう」なんて、考えて、その印象を変えることに。あら。私余裕が生まれた?(笑)

凹み気分を上昇させてくれる「何か」を持つ人の作品力はすごいな。(この場合リチさんだが)

IMG_9852.jpg←例えば、線が引かれていたのはこの一節。
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余談:
美術館前のバラが綺麗に咲いておりました。
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春バラシーズンですね。
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うちのベランダのバラはまだ咲かないなぁ〜咲くのかな〜。
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