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日本の夏のじたく展/三渓園 [見つける(日常・散歩・旅)]

コロナ禍のため3年ぶりに行われた「日本の夏じたく展」に行ってきました。
場所は三渓園
明治の実業家、多くの芸術家のパトロン、そして自らも書や絵を嗜む原三渓が作った広大なこの場所は、住まいのある内苑と広大な庭園と日本各地から移築した建築物からなる外苑に分かれておりまして、
昔から一般に解放していたそうで。
自然豊かなその場所は今も三渓園として残されています。
これが個人の持ち物だったとは...昔のお金持ちはスケールが違います。

自分の富を人や芸術に還元する。
「無私」とは、こういう人のことを言うんだろうなぁと思いました。

その三渓が住まいにしていた大きな日本家屋(鶴翔閣)が展示場として貸し出されておりまして、
今日のその「日本の夏のじたく展」はそちらが主会場として行われていました。

日本各地の職人や作家による美術の極みのような手仕事の展示販売。
作り手との会話が楽しめる貴重な機会でもあります。

まずはお目当の帯留のお店へ直行。数々の人気作家さんの作品を扱っているお店です。
どれも素晴らしく、目の保養。
でも結局ガラスの先生の作品を購入。師匠でありますが、やはり一番好きな作家さんなのです。(それに、超人気につき他では即完売か抽選販売となりこういう機会でもないと直接手に入らないのです)
素敵な作品が並ぶ中、選んだのは雀のヒナのガラスの帯留。
画家のいわさきちひろさんは赤ちゃんの描き分けが「生後何ヶ月」と月単位で出来たそうだけど、
先生の作品もそういうところがあります。鳥のヒナが餌をねだる口元、腰が落ちる体勢、ヒナの脚の弱さまでもが表現されています。
驚くことに裏側に顔がついてる。もちろん背も横も(って意味分かるかな?半立体?)
帯留って普通は表面だけってものが多い中、これを身につけて上から自分が見ても楽しめるようになっているのです。
手に収まる芸術品だなぁと。
眺めて楽しむもよし、身につけるもよし。

あと、今回は素敵な木工の作り手さんを知ることができました。
少しお話しさせていただいて、説明を聞いて、
四角い豆皿と茄子の葉の形の茶匙を購入。作品がなんだかほのぼのと可愛いの!

作品はそのひとを映す鏡だなと思います。

***
後は広大なお庭、移築された建築物、池に面した茶店でお蕎麦にお団子を楽しみました。
午前中、結構な雨が降ったせいでしょうか、新緑がまた美しく、しっとりとした風情を感じました。
言葉では表しきれず、画像でご紹介!

どうぞ!↓
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