宙（そら）

昨日は細木数子さん(83歳）の訃報。
今日は瀬戸内寂聴(99歳）さんの訃報。
なんだか続くときは続くのですね。

口調は違っていても内なる強さを感じたし、
どちらもその存在感がすごかった。

細木さんは占い師。
著書の「六星占術」。次の年分が発行されれば本屋さんは必ず平積みでババーンと置いていて、風物詩的な感じでありましたね。
テレビ番組で「女は月を見てはいけない」という発言があり、私はそれがかなり印象的でした。
（月が出てれば見るのは習慣だったし、なんで見ちゃいけないの？と思ってたので）

寂聴さんは作家で僧侶。
99歳と聞いてびっくり。あの頭のキレの良さはすごいなと思ってました。
随分前に一度近距離でお見かけしたことがあります。
両親と訪れていた春の京都、哲学の道で。
寂聴さんは多分テレビの撮影だったのでしょう。
とても小柄で綺麗なお地蔵さんのような...なんだか人間離れしていて、妖精みたいな。そんな印象。

「阿」と、生まれ、「吽」と、この世を去っていく。
宙に還るんだなぁ。
どんな人生を歩んでも、皆ある意味同じ運命なんだなぁ。
と、ちょっとしみじみ。